
起業のご相談で多いのが
個人事業、会社(法人)、起業するときにはどう違うの?というご質問。
実際のところ、女性が起業する場合は、
圧倒的に個人事業の形態でスタートされることが多いです。
とはいうものの、違いが気になってご質問をされることが多いのでしょうね(笑)
個人事業とは
個人事業、あるいは個人事業主とは、経営者が「個人」として事業を行うこと。
読んで字のごとく・・・ですね。
個人事業=一人でやっている事業と勘違いされがちなのですが、
たった一人で事業をしなければならない・・・というワケではなく。
実際には、従業員さんを何人も雇っている個人事業主さんもおられます。
今までお会いした事業主さんのなかには、
え??こんな規模なのに、個人事業なの?というケースもありました。
(数十人のスタッフさんがいて、売上も数億円・・・。
こうなると会社にした方がよさそうなんですが。)
会社をつくるとは
個人が、経営者となって、事業をスタートさせるのが個人事業というのに対して、
株式会社などの法人を設立して事業をスタートさせる形もありますね。
株式会社などを設立する場合には、
設立手続き、法人の登記などが必要です。
会社をつくるだけでも、手間と費用がかかるということが言えますね。
ちなみに、ここで出てきた「法人」という言葉は法律用語。
法律では、わたしたち人間のことを「自然人」といいます。
それに対して、株式会社などのことを「法人」と呼んでいます。
株式会社などには、法律で決められた手続き(=設立手続き)を行うことで、
「法人格」というものが与えられます。
法律で与えられた「人格」という感じで理解するといいかな。
設立手続きをしていないのに、
勝手に「株式会社●●●」と、名乗ることはできないってことね。(笑)
・・・話が脱線したので、もとに戻します。
個人事業と、法人(会社)のどちらがいいの?
女性の起業に限っていえば、個人事業でスタートされる方がいいと考えています。
女性の起業の特徴には、このようなものがあるので。。。
- 個人のお客様を対象としたビジネスが多い
- 自分ひとり(あるいは数人)で事業をされているケースが多い
- 売上規模がそれほど大きくない
- (場合によっては)ダンナさまの扶養の範囲でビジネスをされる
などなど。。
これらの点から考えて、個人事業でスタートすることをオススメしています。
個人事業だと、開業届を出すだけで始められるのと
売上規模や所得が少ない間は、税金面でも有利なのです。
(会社の場合は、赤字でも納めなきゃいけない税金がありますから)
売上規模や所得が大きくなってきたら、
会社にする(=これを法人成りといいます)こともできます。
もちろん、税金・節税のことだけで
個人事業でするか、会社をつくるかを決めるのではなく
事業全体をどうしたいか?で考えることが、
本質的には大事なことはご理解くださいね。
個人事業の始め方や、
法人で始めることのメリットは、
あらためて、また別の記事でご紹介しますね。
【追記】
個人事業を始めるときの手続きについては、こちらのブログ記事がオススメです。
個人事業を始めるときの手続きは?