
ひとり起業でも、スタッフを雇っている会社でも、
ビジネスをしている限りは、
事業を成長させたい、伸ばしたいと思いますね。
ですが、実際には、伸び悩んでいる事業や会社さんも多い。
年間300件の経営相談・コンサルティングをやってきたので、
多くの経営者・事業主さんと会い、多くの事例を見てきました。
成長している会社や事業と、伸び悩む会社・事業の違いを分析すると、
3つの要素に集約できると考えています。
成長する会社・事業の3つの要素
3つの要素とは。。。
1.商品力:商品・サービスの魅力
2.営業力:営業・販売する力
3.マネジメント力:仕組みづくりや組織体制
商品力は、文字通り、商品やサービスの魅力。
お客様が「欲しい」と思えるものであり、
適正価格で提供できるもの。
ブランド構築なども、このなかに入ります。
営業力は、営業し、販売する力。
対象となる顧客に商品の魅力を伝え、顧客を獲得する。
また、再度、ご来店・ご購入いただけるようにフォローし
リピート客を増やしていく。
お客様との良好な関係構築もこの分野です。
マネジメント力は、経営を統括、仕組みづくりの力。
経理や資金管理、組織づくり。
事業計画を立てたり、仕組みづくりなども、ここです。
3つの要素は、掛け算
上記の3つの要素は、掛け算です。
会社・事業の成長力=商品力 × 営業力 × マネジメント力
掛け算ということは、どれか一つが突出していても、
ほかの要素が欠けていると、成長力が落ちるということ。
起業準備~起業直後の段階では
商品力や営業力を伸ばす必要があります。
この2つは、事業を発展・拡大させるエンジンのようなもの。
だからこそ、2つを磨く必要があります。
しかし、それだけでは、起業したあと順調に事業が伸びていても
ある時期がくると、伸び悩むときがやってきます。
事業の継続を決定づけるもの
売上が伸び悩んでいる・・・と感じたとき、
多くの経営者は、新商品をつくろうとします。
これ、「商品力」をさらに強めようとしているんですね。
あるいは、営業担当者にハッパをかけて、
もっと頑張って営業しよう!とします。
でも、起業して、ある段階にきたときに伸び悩むのは、
マネジメントができていないから・・・。
マネジメントは、経理、資金管理、組織づくり・・・など、
基本的に「内向き」のことばかり。
多くの経営者・起業家さんたちは、ここを後回しにしがちです。
売上や利益、客数、売れている商品のデータがない会社さんがあります。
データをとる仕組みがないんですね。
これでは、どの商品を伸ばせばよいかがわかりませんね。
帳簿は、すべて税理士さん任せで、数か月たっても経営数値がわからない。
経費を使いすぎている、原価があがっている・・・
もっと早く手を打つことができればよかったのに・・という会社さんも
たくさん見てきました。
マネジメントは、事業の「継続」を決定づけるもの。
なんとなく伸び悩み感がある・・・と感じたら、
もっと売上を伸ばそうとするのではなく、
一度、マネジメント・管理のしかたを見直してください。
大きくジャンプするには、
一度、ヒザを縮めて、力をたくわえますよね?
事業を伸ばすのも、それと同じです。