起業塾などを担当していると、
未経験の分野での起業を考えている方がいらっしゃいます。
たとえば、
- 飲食店で働いた経験はないけれど、カフェをしたい
- 資格があるので、アロマトリートメントサロンをしたい
- カウンセラーとしての経験はないが、勉強したのでカウンセリングをしたい
こういう方々です。
起業にリスクはつきもの。
よく知っている分野でも、必ずしもうまくいくとは限らないものです。
まして、未経験であれば、なおさら。
とはいうものの、未経験の分野、その業界で働いた経験はないけれど、どうしてもやりたい・・・という方もいらっしゃいますよね。
そんな方が、スタートするまでにやっておきたいことをご紹介します。
起業をギャンブル・運任せにしない、と決意する
起業にリスクはつきものです。
そのリスクをいかに下げるか。
そのための工夫や準備をすることが、
起業をギャンブルや運任せではなく、
自分でコントロールできる範囲を広げることになります。
未経験分野の起業で、やっておきたいこと
その1・可能であれば、その分野・業界で働く
できれば半年~1年程度は、
その分野・業界で、アルバイトやパートなどで働いてみましょう。
商品・サービスを提供して、売れていくまでの流れや
顧客獲得の方法など、仕事の全体像を知りましょう。
また、外から見ているだけではわからない、その分野特有のこともわかるでしょう。
知人の野菜ソムリエは、
開業前に半年間スーパーの野菜売り場で
パートをした、と話してくれました。
その結果、野菜の流通の仕組みや
見極めのポイントなどの経験値が上がったと言っていましたよ。
今すぐにでも、起業したいのに・・・と
思われるかもしれませんが、急がば回れ。
よく知っている分野・業界からの距離があるほど、
うまくいく確率は下がります(反対に、リスクは上がります)
だからこそ、その分野・業界で働くことで、少しでも経験を増やしていきましょう。
未経験分野の起業で、やっておきたいこと
その2・起業分野の情報を集め、学習する
その業界・分野で働くのが難しい場合は、
起業したい分野について、学習する時間をつくりましょう。
以前、カフェをしたいので、カフェめぐりをしている、と
話していた起業準備中の方がいましたが、
それでは、起業分野の情報を集めたことにはなりません。
お店の雰囲気やメニューのような
外から見えること、だけでなく、
事業としてどういう仕組みとなっているか、を知る必要がありますよ。
たとえば、
- 業界の仕組み
- 商品やサービスの流通経路
(どんなところから仕入れて、どうやって売っているか) - お客さんの獲得方法
- 標準的な価格帯 など
事前に知っておきたいことは、たくさんあります。
このような情報を集めるためには、
- その分野・業界の人を対象とした専門セミナーに参加する
- すでに開業している人の体験談を聞く
- その分野の人のブログやホームページ、メルマガなどを読み続ける
- その業界の専門誌や業界新聞などを購読する
など、さまざまな方法があります。きっと、ほかにも方法があることと思います。
そうして、どうすれば、うまくいく確率を上げられるのか、
成功の法則を見つけていきましょう。
少なくとも週5~10時間くらいの時間を確保し、
半年~1年は続けていきましょう。
繰り返しになりますが、起業にリスクはつきものです。
未経験分野の起業は、経験のある分野で起業するよりも、
うまくいく確率は下がります。
起業をギャンブルにしないためにも、しっかり準備していきましょう。