
コンサルティングの場で、
「事業計画、作らなくてはいけないんですか?」と
質問を受けることがあります。
その口調には、
作らなくていい・・・と言って!!という思いがチラチラと見えますが。。。
事業計画をつくる、というと
とても大変!!と感じている人、多いですね。
もしかすると、あなたも、そうですか?
事業計画とは何?
事業計画というと、
あ~銀行からお金を借りるときにつくった書類ね・・・と
言われる経営者さんがおられますが。。。
そうではないですよ!!
それは、事業計画「書」、という書類のこと。
事業計画は、
ビジネスを大きくするため、継続させるためにはどう動けばいいのか
今後の行動をスケジュール化したもの。
あなたのやりたいこと、ゴール地点でどうなっていたいのか、
そこに到達するための行動を明らかにしておくことで、
自分自身で確認できるようにするのです。
行き当たりばったり・・・、運よく売れた、では
売れなくなったときに、手を打てなくなります。
それでは、ビジネスではなくて、ギャンブル。
せっかく起業したのであれば、
「偶然、売れる」ではなく、「売れ続ける」ことを目指しましょう。
事業計画のつくり方は?
事業計画をつくるときに、必要な要素は以下のとおりです。
- 事業内容:あなたのやりたいことが、どんなことなのか?
- 事業目標:ゴール地点では、どうなっていたいか?
- 行動計画:あなたのビジネス・事業をどのようして育てていくかの行動
- 資金計画:どれくらいの資金が必要で、その資金はどうやって用意するのか
- 収支計画:いくら売り上げたいのか・経費はどれくらいかかるのか?
※細かくいえば、もっとあるけれど、ザックリとこれくらいの要素が必要です。
事業計画というと、後半の4と5をイメージしている人が多いのですが、
大切なのは、1~3の部分です。
(ちなみに、4と5は数字なので、ここに苦手意識のある人も多いですよね。)
1と2については、漠然と、かもしれないけれど
考えていると思うんですね。
●年後には、こうなっていたいな~~みたいな、感じで。
ただ、「3」について、あまり考えられていないケースが多いかな。
「こうなっていたいな~~」を実現するための「行動」は?となると
ヒアリングをしていても、途端に話が止まってしまう。。。
行動計画の立て方は?
売上の基本は、客数×客単価×購入回数。
まずは、現状を知ることが始める必要がありますね。
それぞれが、今、どのような数字になっているのかを調べていきましょう。
今までのコンサルティングの感じだと、
中小企業さんや起業直後の方のうち8割くらいの方は、
「ん~~よくわからないんですよね・・・」と言われているので、
現状を知ることから始めていただいています。
そのうえで、どの数字を改善することから始めるか、に着手していきます。
すべて改善したい・・・と思うかもしれないけれど、
まずは、どれか一つの項目から始めるほうがいいです。
あれもこれもとなって収拾がつかなくなり、
結局やらなかった、という事態は避けたいですものね。
それを決めたうえで、
具体的にはどのようなことができるか?を考えていきます。
たとえば、客数を増やす取組みであれば
- 広告を出す
- ポスティングや折り込みチラシをする
- 紹介をお願いする
- 休眠客(=以前、来店されていて最近は来ていない)に連絡
- ダイレクトメールを送る
などなど・・・いろいろと考えが出てくるのではないかと。
そして、アイデアとして出てきたものを
どの順序でするのか、いつまでにするのか・・・を決めていく。
こうして、打ち手としての行動計画が出来ます。
・・・ということを文章でお伝えしたり、講座で話をすると、
まぁ、ほとんどの人は「面倒だなぁ・・・」という表情に変わってくるんですね。
なので、結果的に多くの経営者・起業家が
事業計画や行動計画をつくらずに、経営することになっている。
ここまで読んだあなたも、そう感じたかもしれませんね。
本当は大事なことなのに、ほとんどの人がやっていないからこそ、
やれば、いい結果が出るのです。
はじめから、完璧なものをつくる必要はないので、
まずは少しでもやってみてくださいね。