秋~冬は、創業塾・起業セミナーに登壇させていただく機会が増えます。
そういった講座では、
ご自身の想いや今後のプランなどを
創業計画書(事業計画書)の形にまとめていただくことが多いです。
おそらく、わたしが担当する講座だけでなく、
多くの創業塾などでも同じだと思います。
創業計画書(事業計画書)のなかで
特に、重視するのが、創業の理由。
つまり【何のために事業をしたいのか】ということ。
その事業をしたいのは、なぜですか?
この質問に、最初から
ハッキリと答えられる方は、思いのほか少ないです。
- 自分の好きなことだから
- 前からやりたかったから
- 資格をとったから
特に、女性の場合には、こういう方が多くて・・・
起業の理由や動機が曖昧というか、
ふわっとしていることが多いです。
もちろん、なかには、
●●という問題があって、こういう人たちの役に立ちたいから
と、自分のやりたいことが
クッキリしている方もいらっしゃいますが、少数です。
起業する=ビジネスすることは、
自分の仕事で「社会」とつながること
自分がこれを好きだから、仕事にしたい・・・という
想い、意気込み、情熱があるのは、とても大事です。
でも、自分の想いだけで
ビジネスとして成立するとは限らないのが現実です。
なぜなら、
ビジネスは、お客様があってこそ
成り立つものだからです。
どんなに得意なことでも、
素晴らしい技術をもっていても、
それを必要としてくれるお客さんがいなくては、
ビジネスとして成立しないのです。
あなたの仕事を
必要としてくれるお客さまとの
つながりをつくっていく。
これが、起業すること。
ビジネスになるということ。
自己満足のための起業ではうまくいかない。
だからこそ、しっかり考えたいこと
自分がやりたいこと・好きなことだから・・・
という視点だけで起業を考えると
独りよがりになってしまいかねません。
なぜなら、自分がやりたいこと・好きなことの
主語は「自分」ですよね?
自分目線で考えているし、
厳しい言い方をすると、
「わたしが満足できる状態を手に入れたい」と
思っているだけだから。
起業相談などで、そういう話がでると、
お客様・相手への想いが感じられないなぁ
お客さまへの愛はどこにあるんだろう・・・
そう思ってしまいます。
もちろん、
自分がやりたいこと・好きなことだからこそ
頑張れる、一生懸命になれる。
これも大事なポイントですよね♪
それに加えて、
自分がやりたいこと・好きなことだからこそ、
どんな形で、どのような人に喜んでもらいたいか・・・
ここのところを、
もっともっと掘り下げてみてほしいのです。
あなたは、なぜ、今の事業をしていますか?
ほかにも仕事にできることはあるはずなのに、
そのなかに、なぜ、その事業をしたいと思ったのでしょう?
もしかしたら、自分自身でも
ハッキリとはつかんでいないかもしれないけれど、
きっと、何らかの理由があったからこそ、
あえて、その事業・その分野のお仕事を選んだのだと思います。
今一度、じっくりと見つめ直してみてはどうでしょうか?