
先日、続けて2件、美容室のコンサルティングでした。
地域は違うのですが、スタッフさんの人数などの規模が10人弱と、
ほぼ同じくらいで、相談内容もほぼ同じ。
ご相談の内容は?
ベテランさんは、自分で売上を作れるのだけれど、
若いスタッフさんは接客技術が低く、売上を作れない。
どうしたらいいか?というものでした。
どちらのお店も、スタッフさんの教育に力を入れておられます。
ですが、経験の浅いスタッフさん・若いスタッフさんは、
売上を伸ばせない・・・。
お話をしたオーナーさんは、
以前は、ベテランの人、売上が作れる人から学ぼうとしたものだけど、
最近はそれを言っても伝わらない・・・と嘆いておられました。
美容室に限ったことではなく・・・
美容室さんに限らず、スタッフ教育に頭を悩ませておられる経営者は多いです。
アロママッサージのサロンオーナーさんが、
スタッフが担当したお客さんのリピート率が極端に低いと、悩んでいたり。
会社員時代にNo.1営業マンだった社長さんが、
社員の営業力が低い・・・と言われていたり。
スタッフ教育のポイントは?
サロンオーナーや経営者は、自分自身ができているので、
スタッフも経験を積めば、いずれできるようになる・・・と
思ってしまいがちです。
実は、そこに、落とし穴があります。
こんなことを言ってしまうと、身も蓋もないのですが、
社長やオーナーと同じレベルの接客力、営業力を期待しないほうがいいのです。
もし、同じレベル、それに近いレベルであれば、さっさと独立してしまいます。
特に、美容室、エステなどのサロン系では、
自分のお店をもつ、独立する、のが目標という人が多いですから。
また、「経験を積めば、いずれできるようになる」のを待っていたら、
残念ながら、いつまでたっても売上は伸びません。
それほど悠長にしている時間はないはずですよね?
「同じレベルが期待できない」ことを前提として、
スタッフ教育を考えていただくとして。。。
では、何をすればいいのか?というと、
まずは「売れている人」のマネをさせること。
とはいえ、「マネをしなさい」というだけでは、できませんよね。
それでできるようなら、もうすでにやってます・・・(笑)
「マネ」をするポイントは?
声をかけるタイミング、話の順序・構成、話の内容など、
着目するポイントを絞って、コツをつかむようにします。
ベテランの人に書き出してもらえばいいのでは?と
思われるかもしれませんね。
実は、「できている人」は、
なぜ、自分が出来ているのか?を説明できないことが多いです。
自分でもよくわからないけれど、結果がでているというケースや
もともと、できる人だったというケースが多いので、
自分が出来ていることを、他人が出来るようにするのは難しいのです。
ですから、ひとつひとつのポイントを絞って、
コツを掴ませる必要があるのです。
スタッフ教育の応用として、
あるお店では、接客の様子をビデオ撮影して、
ミーティングの教材にしたということもあります。
あるいは、商品をオススメするときのセールストークのシナリオを作って
お客様に確実に「商品価値」を伝えるトレーニングをしていただくこともあります。
つまり、出来ないことを前提として、
何を学べばいいのか、何をする必要があるのかを
体系的に教えていくということが大切なのです。
コンサルティングの現場では、このようなことをやっています。