女性起業コンサルタント・中小企業診断士の千葉真弓です。
以前、起業するときに陥りがちな勘違いという記事を書きましたが、自分の好きなことで起業される方は、ニーズがあるかどうかよりも、自分の好きなことを優先しがち。。。
では、ニーズって何でしょうね。
それを理解することが、起業アイデアのヒントにもなりますよ。
ニーズって何だろう?
ニーズとは、一言でいえば、
「お客さんが必要としているもの」。
起業するということは、自分のビジネスを立ち上げるということ。
ビジネスは、お客さんがいて、
お金を払っていただくことで成り立つもの。
ということは、どんなに自分が好きなことであっても、
ニーズがなければビジネスにならない、ということもできます。
ニーズは、二通りある。
必要としているもの、欲しいと感じるものには二通りあります。
ひとつは、顕在化しているもの。
つまり、すでに欲しい!必要!と思っているもの。
もうひとつは、潜在的なもの。
これは、お客さん自身が、現時点では
「必要」「欲しい」と強く感じていないけれども、
実際に、商品・サービスが登場すると受け入れられるもの。
ビジネスとしてみると、
潜在的なニーズに対応した商品・サービスがヒットすれば、
大きく伸びることにもなるのです。
潜在的なニーズを探るには?
ヒントとなるのは、
お客様が「困った」と感じているもの。
あるいは、「こんなものがあったらいいのに」という思い。
潜在的なニーズにうまく対応した、例をあげてみますね。
たとえば、青山フラワーマーケットさん。
デパートや駅近くのショッピングビルなどに
出店されているお花屋さんです。
いちばん特徴的なのが、「売り方」。
ふだんの生活でお花を楽しめるように、
小さなブーケ(花束)の形で売られています。
- 価格は、
グラスブーケ:378円(350円) - キッチンブーケ:540円(500円)
- ダイニングブーケ:810円(750円)
・・・と、リーズナブル。
500円で小さな花束を作ってほしい・・・と
お花屋さんでオーダーするのは、ちょっと気が引けてしまいますよね?
そういう、お客さんからすると、
ちょっと言いづらい、気が引けてしまうということを
この小さなブーケ(花束)たちが解決してくれています。
また、ネーミングも、
利用シーンをイメージさせることに役立っていますね。
気づいて、取り入れる。
ご紹介した、青山フラワーマーケットさん。
言われてみれば、ちょっとしたこと、だと思われたでしょう?
ですが、その「ちょっとしたこと」に気づいて、
それをビジネスのなかに取り入れているか、となると、
意外にそれが出来ているビジネスって少ないです。
お花屋さんは、世の中にたくさんあったけれども、
そういう売り方(価格、ネーミングなど)をしたお店は
それまでなかったんですもの。
起業のアイデアを見つけたいと思ったときには、
この売り方が当たり前、
この業界では、普通、常識と思われているものを
少しだけ違った視点で見ることを取り入れてみてくださいね!
思わぬヒントが得られることがありますよ。