
先日、「小規模事業者持続化補助金」の公募期間中であることをご紹介しました。(こちらの記事です⇒「補助金情報・小さな会社や起業間もない方にもチャンスです」
クライアントさんや「ビジネスきらり塾」メンバーさんのなかで、補助金申請をしたい・・・という方がおられたので、ここのところ、申請書類の作成をサポートしています。
また、その他にも、補助金・申請書類を読ませていただくことが、続いています。
補助金・申請書類には、事業計画がつきものですが。。。目的・目標・計画が区別されていないケースがたくさんありました。ご本人の想いとしては、こんなことをしたい・・・というのがあったとしても、書類にその想いや考えが反映されていないと第三者(審査員)に伝わらず、残念な結果になりがち。。。
そこで、補助金・申請書類を作成するうえでも重要な、目的・目標・計画の区別についてご紹介します。
目的とは
辞書的な言い方をすれば、
目的とは、実現しようとしてめざす事柄。行動するうえでの、ねらい。
起業・ビジネスでは、事業目的とか、起業の目的といった使い方をしますが、
「何のために頑張るのか」ということ。
あなたが起業・ビジネスを通して、実現したいと考えていること。
「経営理念」というのは、事業目的に近いですね。
目標とは
目的に向かって進んでいく、行動を進めるにあたって
実現・達成を目指す水準のこと。
目的に向かって進んでいくために、設定した当面のゴール。
目標は、「当面のゴール」なので、
目的までの道しるべのような感じです。
目標設定のポイントは、測定可能(メジャラブル)であること。
数値化して測定できないと、目標の達成度合がどの程度なのかがわかりません。
そのため、改善もできず、結局、目標を掲げただけ、で終わってしまいます。
具体的にいうと、
「顧客満足度の向上」「お客様に喜んでいただく」を目標設定とするのではなく、
「セミナー後のアンケートでの満足度を●●%以上とする」や
「リピート率を●●%にする」のように、数字に置き換える形にするのです。
計画とは
計画とは、目標を達成するための具体的な行動、のこと。
目標を達成するための、方法や手順などを決めること。
つまり、「何をするのか」をハッキリさせること。
補助金・申請書類などでは、
事業計画をできるだけ具体的に記述してください、と書かれています。
ですが、実際に、作成中の申請書類を読ませていただくと、具体的でないケースがほとんど・・・。
「もう少し具体化しましょう」とアドバイスをするのですが、
多くの方は、「具体化って??」「具体的に考えるって??」と
たくさんの????が浮かんでいる様子。
具体的な計画というのは、
計画立案のときに「6W2H」を入れていくのです。
- What:何を行うか
- Why:その「What」を行う理由
- When:いつ、いつからいつまで に行うか
- Where:場所
- Who:誰が行うか
- Whom:誰に対して行うか
- How:どのように
- How much:予算、数量
「チラシをポスティングする」は、What(何をするか)だけが表現されたもの。
「7月に、●●市●●町を中心とした5,000世帯にチラシをポスティングする。
その際には、アルバイト2名に依頼する」とすると、具体性が出てきます。
Whatだけでなく、When(7月に)、Where・Whom(●●市●●町の5,000世帯)、
Who(アルバイト2名)、How much(5,000世帯)が加わっています。
さらに、チラシの印刷代やアルバイト2名分の人件費などを計算すれば、
どの程度の費用がかかるのか、もハッキリしますね。
補助金(特に、「小規模事業者持続化補助金」)の申請書類は、
計画の具体性がポイントです。
上に書いたくらいの表現ができるといいですね。
もちろん、補助金・申請書類に限ったことではなく、
起業・ビジネスについて考えるときには、
できるだけ具体的な内容に落とし込むことがポイント。
参考にしてくださいね!