
売上の計算式は、客数×客単価。
お客さんの数と、そのお客さんが払う平均単価の掛け算で
売上が決まるということ。
売上の計算式をさらに分解する
売上の計算式(客数×客単価)を、さらに分解すると、
次の計算式として、表現できます。
売上=(常連・リピーターのお客さん+初めてのお客さん)×(商品単価×購入点数)
売上を増やすには、4つの数字を気にかける
上の式の構成要素は、次の4つの数字です。
- 常連・リピーターのお客さん
- 初めてのお客さん
- 商品単価
- 購入点数
つまり、売上を増やすには、
この4つの数字をコントロールする必要があるということです。
「客数」で気をつけたいこと
常連・リピーターのお客さんと、初めてのお客さんでは、
あなたのお店や商品に対する意識が違うということ。
ここを理解したうえで、お客さんに対応していきましょう。
たとえば、常連さんが多い飲食店さんで、よく見かける光景。
常連さん・リピーターさんには、丁寧に、親切に対応しているけれど、
初めてのお客さんには、それほどではない。
おそらく、その初めてのお客さんは
居心地が悪い店・・・と感じて、次の来店はないでしょう。
また、ビジネスの内容にもよるけれど、
常連・リピーターさんと初めてのお客さんの割合もチェックしましょう。
美容室やエステサロンさんであれば、
常連・リピーターさんの割合は、かなり高いのが一般的です。
ですが、9割を超えるような高すぎる場合も要注意です。
常連さん・リピーターさんといっても、
お引越しされる、違うお店に行ってみる・・・などで減っていくことがあるからです。
客単価(商品単価・購入点数)で気をつけたいこと
安売りや値下げをすることなく、
お客様の満足度をあげる工夫を考えてみましょう。
たとえば、飲食店さんであれば、
価格を下げるのではなく、一品サービスをする。
原価率が30%だとすると、単価1000円メニューの場合、
原価:300円で、粗利:700円。
200円値下げして、単価800円にした場合、
原価300円が変わらなければ、粗利が500円。
単に、利益が200円減ってしまった・・・ということになります。
では、一品サービスするケースを考えてみましょう。
200円のメニューをサービスとして出した場合、
お客さんからみると200円分得したように感じます。
お店からみると、200円ではなく、
原価分の60円(200円×30%)だけのマイナスです。
この場合、200円を値引きするよりも、
200円分をサービスする方が、
お客さんも喜ぶし、お店側の利益減少も少なくなるのです。
もちろん、原価率のことやビジネスの内容によっては、
このようなケースがうまく当てはまらない場合もあるでしょう。
気を付けたいのは、
価格を下げるしかない・・・という発想に陥らないということです。
いろいろと工夫をしていきましょう♪