
中小企業診断士・「ビジネスきらり塾」主宰の千葉真弓です。
ここ数年、毎年10~12月は、各地で起業塾・創業セミナーなどが多く開催されるようになっています。わたしも、今年は7カ所で講座を担当いたします。(10月・11月は、土日のお休みがありません(>_<))
担当する講座のなかには女性限定の講座もありますが、多くは性別問わず・・・の起業講座です。とはいえ、年々、女性の受講者さんは増加傾向のよう。起業すること、自分のビジネスを始めることが、女性の働き方の選択肢として認識が高まっているようでうれしいですね。
ただ、女性起業では、一人で起業する、いわゆる「おひとりさま起業」が多く、せっかく起業しても伸び悩む人が多いのも現実。。。
女性の、ひとり起業が伸び悩む原因・1
「作業量」が売上に直結するビジネスモデルとなっている
「作業量」とは、たとえば、
サロン系だったら施術時間
デザイン系だったらその制作時間、ハンドメイド雑貨の制作時間。
カウンセリング・占いなどの対面サービスであれば面談時間。
わたしがやっている、コンサルタント業も、対面サービスですね。
女性が起業するとき、こういう業種で起業する方が多いですよね。
アロマの資格をとったから、
カウンセリングの勉強をしたから・・・そういう話は珍しくありません。。。
一見、提供している内容が違っているので、別のビジネスにも思えますが。。。
ビジネスモデル(=ビジネスの形)という目でみると、
すべて、時間(と技術)の提供がお金に転換するビジネスです。
作業量(施術時間、制作時間、面談時間など)が増えれば、それに比例して売上が増えます。
ただし、時間は有限。どんなに頑張っても1日24時間以上にはなりません。
ですから、時間を提供することでお金に転換するビジネスモデルでは、
限界がくるし、伸び悩んでしまうのです。
(24時間すべてを業務にあてるのは不可能ですものね)
それに、「作業量」が増えれば増えるほど、ほかの業務に手が回らなくなってしまいます。
忙しくなって、集客活動がおろそかになる、
計画を立てるなど「考える時間」が確保できず行き当たりばったりになる、
お客様のフォローができずお客様の満足度が下がる・・・などのマイナス要因も増えていきます。
女性のひとり起業の伸び悩みへの対策・1
ビジネスモデルを変更する~「1対多」の形にする
ビジネスモデルとはビジネスの形のこと。
「ひとり起業」の場合、「1対1」のサービス提供の形が多いですよね。
その形を「1対多」の形に変えることができないか?を考えてみましょう。
たとえば、1対1の対面で提供していたカウンセリングサービスを、「1対多の講座形式」に変えるのも、そのひとつ。
女性のひとり起業の伸び悩みへの対策・2
ビジネスモデルを変更する~完成品ではなく材料提供
たとえば、ハンドメイド雑貨の製作販売をしているのであれば
完成品を売るのではなく、その材料をまとめて「製作キット」として販売するなどの方法です。
あなたのデザインを気に入ってくれるのであれば、そういう売り方もできますね。
また、こういう場合は、つくり方を教える、「教室」ビジネスを取り入れることもできますよ。
お花屋さんが、フラワーアレンジメントや花束を売るのではなく、
アレンジメントの教室・レッスンを開催する、など、わりと見かけるパターンですね。
女性のひとり起業の伸び悩みへの対策・3
客単価を上げる取り組み
上の2つの方向性ではなく、
1対1の形で続けるのであれば、単価アップに取り組むことが必要。
提供しているサービス料金そのものをアップする、
つまり、値上げするのがイチバンいいのですが。。。
値上げをしましょう、というと、
ほとんどの方が「それはムリ」「難しいです」と言われてしまうので、
(実は、これこそが、伸び悩みの原因なんだけど。。。それはまた、別の機会に。)
まずは、オプションメニュー・サービスなどの提案や、
関連商品(教材、道具、物販(化粧品、サプリ))の販売などを考えてみましょう。
提供しているサービス内容と関連するもので、
お客様にとって役立つもの(←ここ大事!!)をご提案していきましょう。
以上、参考になりそうなものはありましたか?
女性の「ひとり起業」が伸び悩む原因は、ほかにもあります。
続きはまた書きますね。