
先日、あるところでお話しした方。
すでに、ご自身で活動をされているけれど、悩んでいらっしゃる様子でした。
- いくつかやりたいことがあって、そのどれもが好き
- 人に相談すると、Aがいいとか、Bが向いているとか、いろいろと意見をもらうけれど決めきれない
- どうしたらいいだろう・・・
そんな話がグルグルと続いていて、ずっとそのことで悩んでこられたんだろうな・・・と感じました。
と同時に、いちばん大事な視点が欠けている、とも思いました。
だから、決めきれない、踏ん切りがつかないのではないかしら?と。
起業分野を決めるときの考え方
起業分野を考える時には、
3つの視点(やりたいこと・できること・収益があがること)が大事です。
その方とお話をしていて、いちばん気になったのは
「私が何をやりたいか・好きか」に視点が向かいすぎていること。
その方に限ったことではなくて、女性起業家さんにはそういう方が多いです。
上の図でいうと、
「やりたいこと」(黄色の丸)と
「できること」(ピンクの丸)に意識が向いています。
「収益があがること」(水色の丸)を、ほとんど意識されていませんでした。
収益があがるのは、
お客さんから「必要」とされるから
起業したいけれど、決めきれない・・・という方の多くは
視点が自分自身の「やりたいこと・好きなこと」に向かいすぎているんです。
お客様から対価をいただくのであれば
相手が必要としているものは何か?
自分ができること、やりたいことで、
お客様が必要としてくれることは
どんなことがあるか?
の、視点に切り替える必要があるのです。
ですので、起業分野を決めるとき、
ベストは①のところ(3つの視点が重なるところ)。
次が、②または③のところ。
つまり、「収益があがる」と重なる部分。
「やりたいこと」「好きなこと」は自分視点。
「収益があがること」はお客さま視点。
お客さまが対価を払ってくださるからこそ、
結果的に「収益があがる」。
だから、お客さま視点なのです。
そして、わたしが、その方とお話をしていて
いちばん大事な視点が欠けている、と感じたのも、
まさに、そこ、お客さま視点でした。
自分にできること、やりたいことで
お客さまが必要としてくれること、
喜んでいただけること、お役に立てることは何か?を考える。
もう少し、説明を加えるならば
「そもそも、どんな人に、お客さまになってもらいたいのか?」
その視点をもつことが必要なのです。
「起業というほど大げさではないけれど、
好きなことで、お金をいただけると嬉しい」
「金額は多くなくても、いいんです」と、その方は言われていましたが。。。
対価をいただくのであれば、
規模の大小にかかわらず、ビジネス・起業です。
ご自身では、ビジネスや起業というほど大げさには考えていない、と思っていても
その商品・サービスなどの提供には、お客さまへの責任がありますものね。
厳しい言い方になるけれど、
相手が欲しい!必要!と言ってくれなければ
仕事としては成立しなくて、それは趣味の範疇から出られない。。。
そして、残念なことに、
自分のやりたいこと・好きなことに視点を向け続けているから、
仕事や活動の範囲がご自身が理想とする状態に、
近づいて行けていないのでは・・・と感じました。
こういう方、多いですよね。
モッタイナイ。。。
早く気づかれると
グーンと広がるだろうなぁ、とつくづく思いました。