昨日のブログ記事の続きです。
※昨日のブログ記事「あなたの資格が仕事につながらないのには、ワケがある。」
せっかくとった資格を活かしたい!資格を使って起業したい・・・でも、どう使えばいいのかわからないというご相談。
起業するときに、資格をどのように活かしていくか、ちょっと考えていきましょう。
資格にこだわりすぎない
その資格がなければできない仕事ってありますよね?
たとえば、お医者さん、美容師さん、税理士さんとか。。。
そのような仕事を目指す、
そのような分野での起業を考えているのでなければ、
資格を活かすという発想をいったん横に置いてみてほしいんです。
ちょっと逆説的な考え方に思われるかもしれませんが、
資格を活かすことにコダワリすぎるから、
ビジネスが窮屈になってしまうこともあるんです。
まずは、どのようなビジネスをしたいか、を考えることの方が先ですよ。
資格の活かして起業するには、
今までの実務経験がベースとなる。
起業の失敗確率を下げるには、今までの実務経験を活かすことがポイントです。
実際に、自分でビジネスを立ち上げるとなると、
資格の有無よりも、実務経験の有無の方が重要なんです。
実務経験を、資格で補強する。
この考え方が、資格を活かしやすい方法です。
資格はあるが、その分野での実務経験がない場合は・・・
今までにお会いした女性起業家さんの例でいうと。
- 経理の仕事をしていた人が、ネイリストの資格をとって自宅サロンを開業
- 営業事務の人が、フードコーディネーターの資格をとって独立
- 会社員の方が、野菜ソムリエの資格をとって活動開始
- 同じく会社員の方が、自宅でアロマテラピーサロン(副業)
女性の場合、こういった「キャリアの断絶」のような形で
資格取得⇒起業を目指す人が、けっこうおられますよね。
好きだから、そちらの方が素敵だから・・・。
実は、このような「キャリアの断絶」での起業、
つまり、今までの実務経験とはまったく関係のない分野でスタートすると、
失敗確率が高くなってしまいます。
ですから、資格単独で考えるのではなく、
今までの実務経験との掛け合わせで、事業内容を組み立てることも考えてみましょう。
たとえば、
- 語学ができるのであれば、外国人を対象とした料理教室をする。
- アパレル勤務の経験を生かして、ファッションアドバイスの仕事をする
- 保育士の経験を生かして、ベビーマッサージ教室&子育てアドバイザー
こういう形であれば、実務経験を活かしやすいですよね。
あるいは、起業したいと考えている業界に、
いったん転職して経験を積んでみる、というのも一つの方法です。
お給料が下がることは、もちろん仕方がないことですが、
起業の失敗確率を下げると思えば、いい手ですよ。
わたしの知人の野菜ソムリエ・料理研究家さんは、
こだわりの食品スーパーに転職(パートだったかも)して、
1年間、野菜売り場で働いたあとに、独立していましたよ。
彼女いわく、野菜の流通のこと、産地や生産者さんの情報など
本で読んでいてもわからなかったことを、たくさん知ることができた!と言っていました。
実は、成功している人のなかには、
こんな感じで、わざと回り道をしているケースもありますよ。
ご注意いただきたいのは、
資格があれば起業がうまくいく、
起業の成功が約束されているワケではないということ。
資格は、道具のひとつに過ぎないのです。
起業してビジネスをうまくすすめるには、
さまざまな要素が絡みます。
それに、起業すると、他の人も同じ資格をもっているので、
資格があることは、強みや特徴ではなくなってしまいますね。
繰り返しますが、資格は道具のひとつ。
それがあれば起業できる、起業が有利になるものではなく、
資格+「あなたらしさ」で、事業内容を組み立てていきましょう。
「あなたらしさ」の部分が重要なのは、言うまでもありませんよね♪